研究会代表紹介

阿部博人 (あべひろと)

美とリベラルアーツ研究会代表、株式会社公共ファイナンス研究所代表取締役、株式会社パブリック・マネジメント・コンサルティング エグゼクティブ・アドバイザー、 学校法人日美学園日本美容専門学校校長等を務める。

1960年
北海道生まれ
1983年
北海道大学法学部卒業、松下政経塾入塾(松下政経塾第4期塾生)
1986年
松下政経塾修塾
2010年
東洋大学大学院経済学研究科公民連携専攻修士課程修了(経済学修士)
阿部博人

松下幸之助翁に経営と人づくりを学び、経営、人材育成、創造性開発等の啓発活動に取組み、広く講演と研修事業に携わっている。著書に『松下幸之助の実学』(廣済堂出版)、『はじめに志ありき―明治に先駆けた男 吉田松陰』(致知出版社)、『君子財を愛すこれを取るに道あり―企業倫理の確立こそエクセレント・カンパニーへの道である』(致知出版)、『南方熊楠を知っていますか? 宇宙すべてをとらえた男』(サンマーク出版)、『ISO26000-社会的責任に関する手引き 実践ガイド』(共著、中央経済社)、『緒方洪庵と適塾の門弟たち 人を育て国を創る』(昭和堂)、『地域・都市再生のマネジメント』(中央経済社)等、近著に『美とリベラルアーツ―美意識を高め、創造性を育む』(PHP研究所)がある。最新刊は『リベラルアーツ思考 自由に美しく生きるための教養講座』(PHP研究所)

書籍紹介

リベラルアーツ思考

リベラルアーツ思考自由に、美しく生きるための教養講座

前著『美とリベラルアーツ』に続き、リベラルアーツに関する2冊目の『リベラルアーツ思考 自由に、美しく生きるための教養講座』を上梓しました。

  1. プロローグ ― 創造性=自由
  2. 第1章 ファンタジーと想像性
  3. 第2章 観る、見える、描く、作る
  4. 第3章 音楽の科学 ― 音楽は脳と心を発火させる
  5. 第4章 我着る、故に我あり。我脱ぐ、故に我あり。
  6. 第5章 アーティスト
  7. 第6章 教養としての場所、映画、ロック
  8. 第7章 美と虚実 ― 三島由紀夫論
  9. 第8章 正気と狂気 ― 二つの傑作文学
  10. 第9章 禅とマインドフルネス
  11. 第10章 因果律を超えて ― ユングと熊楠
  12. エピローグ ― ラブ&ビューティフル

 本書では、リベラルアーツを「自由で、多元的で、主体的な物の見方・考え方、行為」と定義しました。このように、発想し、すぐれた作品を遺した芸術家や音楽家などとその作品を広く紹介しています。プロローグでは自由、直感、ハワードガートナーのMI(多重知能)理論、AI、森の思想など。第1章ではルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』とミヒャエル・エンデの『モモ』。第2章では『枕草子』、ジャコメッティ、フランシス・ベーコン、森村泰昌。第3章ではジョン・ケージの沈黙の音楽、エリック・サティ、二人に関係する現代アート創始者のマルセル・デュシャン。第4章ではヴァージル・アブロー、モードの哲学、ココ・シャネル、山本耀司。第5章では米津玄師、あいみょん、岡本太郎。第6章ではコルビュジエ、白井晟一、隈研吾、教養を学べる映画、デヴィッド・ボウイ、レオナルド・ダ・ヴィンチ。第7章では『金閣寺』と『豊饒の海』、三島由紀夫の美学。第8章ではドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』とフローベールの『ボヴァリー夫人』。第9章では鈴木大拙、マインドフルネスの効用。第10章ではユングのシンクロニシティと予知夢、南方マンダラ、エックハルト、スウエデンボルグ。エピローグでは悪、サイコパス、愛、『ビューティフル・マインド』。これらリベラルアーツ思考の人と作品で「脳をシャッフル」し、美意識と創造性が高まるようにと、構成しています。

 前著よりも、よりやわらかい話題も取り上げています。ぜひ、ご一読ください。

2022年05月13日
著者 阿部博人

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『「リベラルアーツ」思考』正誤表

本書中に誤りがございました。ここにお詫びして訂正させていただきます。


18ページ14行目 簡単ではなりませんが 簡単ではありませんが
49ページ12行目 マルクを読み マルクスを読み
56ページ13行目 夕暮れ(ルビ:ゆふぐれ) 夕暮れ(ルビ:ゆふぐ)
60ページ8行目 水が水晶にように 水が水晶のように
98ページ2行目
99ページ1行目
99ページ3行目
レヴィンティン レヴィティン
99ページ13行目 レヴィン レヴィティン
214ページ12行目 正法眼蔵 『正法眼蔵』
267ページ11行目 思われると、と留意します。 思われる、と留意します。
美とリベラルアーツ

美とリベラルアーツ美意識を高め、創造性を育む

美とリベラルアーツ研究会の活動を始めるにあたり、『美とリベラルアーツ 美意識を高め、創造性を育む』を上梓いたしました。
ベートーヴェン『第九』第四楽章の「歓喜の歌」の原典、「歓喜に寄す」を書いたシラーは「美は私たちが感ずるものゆえに生命なのです」「美は私たちの状態であると同時に私たちの行為なのです」と説いています。本書では多元的な見方を可能にし創造性を育むリベラルアーツについて、美の側面から照らし、次のような構成で描いています。

はじめに ー 氷姫

  1. 考えることと感じること―芸術と心理
  2. 『ハムレット』―人間とは何だ
  3. 芸術と貨幣論―黄金の雨と尊厳
  4. 『ファウスト』―悲劇と救済
  5. 音楽美学―革命家ベートーヴェン
  6. 絵画を観て、考える―マネから北斎まで
  7. 源氏物語―日本の美意識
  8. リベラルアーツ思考―美と創造性

おわりに ー 猫

各章で取り上げた文学、芸術、音楽はいずれも人類の素晴らしい美的遺産で、貨幣論は現在の経済と社会を考える視点になります。
第7章では「リベラルアーツによって、多元的な視点と良識に基づく対話と判断を行い、創造性を高める」リベラルアーツ思考を提案しています。

生きる上で、仕事をする上で、あるいは起業し、また、文学・芸術に親しむ上でのヒントを得られるものとなるよう、まとめました。

ぜひ、ご一読ください。 

2020年9月1日
著者 阿部博人

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