美とリベラルアーツBlog

NO.1 ファッションの革命児 ピエール・カルダンに感動

2020.10.08

『ライフ・イズ・カラフル 未来をデザインする男 ピエール・カルダン』(原題『House of Cardin』)

ファッションの革命児といわれるピエール・カルダンを描いたドキュメンタリー映画を観ました。昨年の制作で(カルダン97歳)、モードの民主化、ファッションの伝道、デザイン、創造性、芸術、演劇支援、ビジネスといった点で、とても面白く、勉強になる映画でしたが、なお現役で、仕事をし、後進を指導し、ユーモアを交え明晰に話す、その姿は驚きでもあります。ベネチアにガラスのタワーをつくる計画が進行中です。
公式パンフレットには、「初めてずくめの革命児 ピエール・カルダン 偉業TOP5」として、次のように記されています。

  1. 「ファッションの民主化」大衆向けプレタポルテを発足
  2. 世界初!メンズコレクションを開拓。ビートルズも襟なしジャケットを愛用
  3. 国籍も肌の色も関係ナシ!日本人や黒人をモデルに起用
  4. イセンス契約を導入!飛行機からタオルまで、その数800点
  5. 社会主義国の中国やソ連で、初のファッションショーを敢行

本人のインタビューのほか、ジャン=ポール・ゴルチエ、ナオミ・キャンベル、森英恵、桂由美、アリス・クーパー(ロックと演劇ショーを融合させたパフォーマンスで知られる)、シャロン・ストーン、高田賢三(この10月4日に亡くなられました)、グオ・ペイ、フィリップ・スタルク(日本ではアサヒビール本社屋上の金のオブジェが有名)が登場します。
ファッション・デザイナーだけでなく、カルダンの「あくなき求道の精神、リスクを恐れない挑戦、情熱、クリエイティビティ」等々は、多くの人の生き方・考え方に参考になるでしょう。上映期間は10月中旬までか短く、DVDになれば鑑賞お勧めです。